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おつかれさまです、kabutomです。
「クラッシュ・ロワイヤル」の公式eスポーツリーグ『クラロワリーグ イースト』2020年スペシャルシーズンのプレイオフWeek1が5月9日、10日におこなわれました。
今回は「天国と地獄」だったその試合結果と、来週の見どころについてレポートしていきます。
※試合中継の画像、試合日程、選手画像はクラロワリーグからご提供いただきました。
この記事の目次
先週の試合結果:SS プレイオフ Week1
先週『CRL East』2020 SS Playoffs Week1(2020.5.9土~5.10日)の試合結果はこの通りです。
Winners’ブラケットでは、W.EDGMとKIX Teamが勝利し、頂点へ一歩近づきました。
日本勢FAV gamingはWinners’でW.EDGMと対戦し、2-0と先行したところからの逆転負けを喫し、Losers’へ回ることになりました。
もう1つの日本勢PONOSはレギュラーシーズン後半からの好調を維持し、Losers’でTimingに逆転勝ちしています。
先週のスコア:SS プレイオフ Week1
それでは先週のプレイオフ全4試合をスコアでふりかえっていきましょう。
P.O.Match1: W.EDGM vs FAV gaming
Set1、2をストレートで取りながら大逆転を喫するという、FAVにとっては痛恨の試合となりました。
JACK選手とけんつめし選手の活躍で”今季初めてKOHとTPD(トリプルドラフト)を連取できた”点には課題へ取り組んできた成果が出ていましたし、1v1でも3セットとも接戦だっただけに何とも悔やまれる結果です。
ですがこれは、もう後のない絶体絶命の状況から3選手が役割を果たしきったW.EDGMの選手層と底力をたたえるべきところでしょう。
【 #クラロワリーグ イースト スペシャルシーズン Playoff Day 1 Match 1 】
何という展開!😲
フルカウントに持ち込まれた試合を終わらせたのはロイヤルジャイアント+ヒールスピリット!💥追い込まれていたW.EDGM、大逆転勝利をみせました!🔥
試合を配信中📺https://t.co/DguZxrkM5Y#クラロワ pic.twitter.com/Kwzxkfhz1e
— クラッシュ・ロワイヤル公式(クラロワ) (@ClashRoyaleJP) May 9, 2020
P.O.Match2: TTG vs KIX Team
一進一退のシーソーゲームが展開された末、大接戦をモノにしたのは、KIXでした。
P.O.Match1につづいて、このP.O.Match2も最終セット最終ゲームまで勝負が分からない大接戦となりました。
勝ちと負けに分かれはしましたが、Winners’の4チームが高いレベルで拮抗していることがありありと伝わってくる1日でした。
【 #クラロワリーグ イースト スペシャルシーズン Playoff Day 1 Match 2】
BenZer Ridel選手( @ridel_benzer )の容赦のないスケルトンラッシュ!💀💀
D.King選手の防衛を破り、KIX Teamがフルカウントの末勝利をもぎ取りました!💪#CRLEast #クラロワ pic.twitter.com/whZbTqbPrC
— クラッシュ・ロワイヤル公式(クラロワ) (@ClashRoyaleJP) May 9, 2020
P.O.Match3: Talon vs KIX Nova Esports
NovaがCRL Chinaで2018年から続けてきた”プレイオフ不敗神話”が途絶える日が来ました。
それも、Novaを支え続けて来た中国を代表する2大エース、Lciop選手とLittle Chen選手が1つも勝てずに負けるという完膚なきまでの負け方で。
シーズン後半から”4試合連続ストレート勝ち”というTalonが絶好調すぎたのも大きな理由ですが、1つの時代の変わり目を目撃した気がしています。
【 #クラロワリーグ イースト スペシャルシーズン Playoff Day 2 Match 3 】
Blizzard選手 ( @fxxlish_ogn )が上手く後方からユニットを溜め、一気にLittle Chen選手のタワーを破壊!💥
TalonがMatch 3 の勝利を手にしました🔥
試合を配信中📺https://t.co/L7M0GnY4oF#クラロワ pic.twitter.com/eiLJWICeH3
— クラッシュ・ロワイヤル公式(クラロワ) (@ClashRoyaleJP) May 10, 2020
P.O.Match4: PONOS vs Team Timing
3連勝中PONOS対3連敗中Timingというマッチアップながら、意外やSet1を先に取ったのはTiming。
PONOSに暗雲がたちこめますが、ここから天GOD選手・焼き鳥選手・KK選手が連続でSetを取り、逆転に成功しました。
Timingにとっては、レギュラーシーズンに苦しんだHaruki選手、Greed選手が遅まきながらも今季初勝利を挙げるなどチームとして成長できた点は救いです。
【 #クラロワリーグ イースト スペシャルシーズン Playoff Day 2 Match 4】
KK選手( @KK19212_Cr )が一時不利な状況になるも、そこから見事な逆転劇をみせてくれました!最後はスケルトンラッシュとポイズンでFINISHです!
Match 4 はPONOSが勝ち取りました!#CRLEast #クラロワ pic.twitter.com/Q3pdi3MSCv
— クラッシュ・ロワイヤル公式(クラロワ) (@ClashRoyaleJP) May 10, 2020
順位表:SS プレイオフ Week1
これまでのチーム順位と個人成績を見ていきましょう。
チーム順位
CRL East 2020 SS レギュラーシーズンとプレイオフを通算した順位表です。順位自体ではなく、各チームの”性格”をつかむ目的で用意しました。
特筆すべきは通算1位W.EDGMの1v1セット勝率です。なんと依然100%(5/5)!
TalonとPONOSの2チームはシーズン後半から4連勝中と好調をキープしています。Talonに至っては”4連続ストレート勝ち”の絶好調です。
個人成績
個人成績のゲーム勝率ランキングはこの通りです。(レギュラーシーズン・プレイオフ通算)
ゲーム勝率1位は66.7%で、KK選手(PONOS)、iSlaw選手(KIX)、天GOD選手(PONOS)、焼き鳥選手(PONOS)の4人が並びました。
ゲーム勝利数1位は21のD.King選手(TTG)。最多獲得クラウンは25で、Line選手(Talon)です。
今週活躍が目立ったのは、以下の選手たちでした。
- BenZer Ridel選手(KIX)今週5W3L、5クラウン
- JACK選手(FAV)今週4W2L、4クラウン、KOH 3タテ
- Line選手(Talon)今週3W1L、3クラウン
- KK選手(PONOS)今週3W2L、4クラウン
今週の試合スケジュール:SS プレイオフ Week2
5月16日(土)、17日(日)の試合予定はこの通り。
放送開始は両日とも日本時間の午後6時からです。
Match8は、Match5の勝者とMatch6の勝者の対戦になります。日本勢FAVとPONOSが直接対決するとすればこの試合です。さあ、どうなるでしょうか。
- P.O.Match5・・・”4試合連続ストレート勝ち”と絶好調のTalonにFAVが挑む
- P.O.Match6・・・今季開幕戦(Match1)の再戦。その時はTTGがPONOSに2-1で逆転勝ちした
- P.O.Match7・・・Winners’の大一番W.EDGM対KIX。勝ったチームは決勝へ進出!
- P.O.Match8・・・日本勢直接対決は実現するか!?
kabutomコラム(バランス調整でカード使用率はどう変わったか/今週のベストマッチ)
今週のコラムでは、バランス調整(5月5日実施)の前と後でカード使用率がどう変わったかをチェックします。
バランス調整(5月5日実施)でカード使用率はどう変わったか
クラロワのデータサイト「RoyaleAPI」のCRL特設サイトにあるカードのSTATSを使って、バランス調整(5月5日実施)の前と後でカード使用率がどう変わったかを一緒に見ていきましょう。
※RoyaleAPI CRL特設サイト:https://royaleapi.com/league/crl
このサイトではWeekごとに絞り込みができるところが便利です。
カード使用回数Top8(Week1~Week4)by RoyaleAPI
- ユニットカードでは「ベビードラゴン」「ディガー」「マスケット銃士」「ミニペッカ」が上位入り。
- 呪文カードでは「ローリングバーバリアン」「ポイズン」「ローリングウッド」が人気。
- 建物カードでは「ゴブリンの小屋」がトップ。
カード使用回数Top8(プレイオフWeek1)by RoyaleAPI
- ユニットカードでは「コウモリの群れ」が急浮上。
- 呪文カードでは「ザップ」が浮上。ランク外では「ロイヤルデリバリー」の使用も急増。
- 建物カードでは「ゴブリンの檻」が突出。
まず目につくのは、バランス調整(5月5日実施)で下方修正されたカードの登場回数が減り、上方修正されたカードが増えたこと。
具体的にはベビドラ・ミニペ・ゴブ小屋が減り、ゴブ檻・ロイヤルデリバリーが増えました。
特に、ロイヤルデリバリーは2020年3月にリリースされてから一度も脚光を浴びたことのない不遇のカードでしたが、ついに彼の時代がやって来たのかもしれません。
発動の遅さから来る使いづらさは変わっていないはずなのに、プロ選手たちはズバズバいいタイミングで使いこなしていました。流石、プロ・・・。
また、ベビドラが減ったことでコウモリ採用が増え、コウモリが増えたことでザップが増えています。
このあたりの”連鎖反応”は、Week2でも変化し続ける可能性がありますね。
そして、変わらずに人気だったのは、ディガー・マスケ・ポイズン・ロリババといったカードです。
重量級デッキでも、軽量級デッキでも幅広く活躍の場がある点が、重宝されているポイントなのかもしれません。
来週はどんなカードやデッキが流行るのでしょうか?
Twitterなどで”予言”しておくと、当たった時にドヤ顔できるかもしれませんね。
今週のベストマッチ
P.O.Match2 Set4 Game2: AUK選手(TTG) 0-1 Legend選手(KIX)
今週のベストマッチには、”2018年「CRL世界一決定戦」優勝メンバー”(当時Nova所属)同士の対決から1試合をピックアップしました。
今季もハイレベルで好調なAUK選手に対し、ここまで1ゲームも勝てていないLegend選手という、明暗分かれるマッチアップでした。
場面はKIXがTTGに2-1とリードして迎えた第4セットの1v1。第1ゲームをAUK選手が取って、Legend選手には後がない状況での第2ゲームでした。
2人が採用したのは同じ「ディガー・ウォールブレイカー」デッキながら、サブユニットに違いがありました。
序盤、Legend選手が「アサシンユーノ」を上手くタワーに刺してリードしますが、徐々に”防衛WB”も繰り出してリズムをつかんだAUK選手が追い上げていきます。
終盤、AUK選手が「マジックアーチャー」2体の貫通攻撃で右上のタワーを削ったかと思えば、Legend選手もディガーへ防衛ザップを打って土俵際で持ちこたえます。
そして、Legend選手は”これが最後”となるディガーを敢えて左下のタワー(残りHPの高い方)へ送り込んで、AUK選手の裏をかきます。思わず右下のタワー(残りHPの少ない方)へ防衛のバルキリーを出してしまったAUK選手、万事休すか?
しかしまだ粘るAUK選手は、「スケルトン」と”防衛WB”でディガーのターゲットを逸らしに行きつつ、右上へとどめの「ローリングウッド」を流します。
勝負はわずか”数マス”の差でした。
この壮絶な一戦がLegend選手にとっての今季初ゲーム勝利となりました。
CRL Eastは、これほどの技術を持つプレイヤーでもなかなか勝てずにもがき苦しむことがある難しいリーグなのです。
◇
クラロワは対人戦ですから、勝者が出れば同数の敗者も出ます。
勝ちたい気持ちが強くても、1勝の重みを知っていても、マルチやグラチャレでは結果を出せていても、なぜか公式戦では思うようにプレイができない選手たちを毎シーズンのように目にしてきました。
苦しくないはずがないし、逃げたくないはずがない状況です。そんな”戦場”で、諦めずに戦い続ける選手の姿には、やはり数字や結果を抜きにして痺れるものを僕は感じます。
”良い結果を出すのがプロ”なのではなく、”良い結果を出すために全力を尽くすのがプロ”であると、僕は思います。人は神にはなりえないので。
ふと、昔聞いたJ-POPを久しぶりに思い出してしまったので、ちょっとサビだけ引用します。
負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事・信じぬく事
駄目になりそうな時 それが一番大事
負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事・信じぬく事
涙見せてもいいよ それを忘れなければ
(それが大事/大事MANブラザーズバンド。1991年)
元気な時には笑っちゃう歌詞なのだけれど、キツイ時ほどこの詩は染み入ります。
脱線失礼。また来週。
リーグ情報
クラロワリーグ イースト(Clash Royale League East)2020
- 公式サイト:crl-east.com
- 公式Twitter:@ClashRoyaleJP
- 公式YouTubeチャンネル:日本語/英語/韓国語
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それが一番大事!
Have a good game!