UPDATE
このページでは、2021年9月に実装された最新バランス調整の内容を、ライキジョーンズ選手&岸大河さんの解説をもとにまとめています。
アップデートの対象となったカードは16枚。それぞれリワーク、上方修正、下方修正の内容をまとめつつ、環境の変化について解説していきます。
シーズン27:ファルチェのキッチン
まずは最新アップデートの内容を見ていきましょう。
以下、クラロワ公式HPより正規情報を引用させて頂いております。
クラロワパス
限定タワースキン「キッチン」や執行人ファルチェの新スタンプが登場。
- 強化の秘伝書(アップグレードに必要な枚数のカードを瞬時に追加):1冊
- 魔法のコイン(カードのアップグレードコストを無料化):1枚
- 宝箱のカギ(宝箱スロットにあるいずれかの宝箱を瞬時にアンロック):2本
- ウルトラレアワイルドカード:1枚
- スーパーレアワイルドカード
- レアワイルドカード
- ノーマルワイルドカード
- 40,000ゴールド
- トレードチケット:4枚
- ボーナスバンクのゴールド(最大25,000ゴールド)
無料の報酬
クラロワパスを入手せずにプレイしても、以下の報酬を無料で獲得できます。
- レア強化の指南書:1冊
- スーパーレアワイルドカード:10枚
- レアワイルドカード:20枚
- ノーマルワイルドカード:100枚
- 宝箱のカギ:2本
- クラウン宝箱:25個(エメラルドや様々なレア度のカードを含む)
- ウルトラレアワイルドカード:1枚
最新バランス調整:リワークカード
ダークネクロ
- 死亡時にコウモリが召喚されなくなる
- 最初のコウモリが召喚されるまでの速度:4秒→1秒に上昇
- 召喚間隔:7秒→5秒に短縮
ダクネは今回のバランス調整で最も大きな修正を受けました。
特に注目すべきは死亡時コウモリの廃止。死亡時コウモリが重要な『ゴレクローン』や『ラヴァクローン』は、中心となるカードを失って環境から激減すると予想されます。
ただ、コウモリが召喚されるスピードは大幅に上昇しているため、コストが軽めなジャイアントやヒーラーの後衛として採用されるケースが増えるでしょう。
ゴブリン
- 召喚時の位置:ゴブリン同士の間隔を空けて召喚
ゴブリン3体の設置間隔が広がることで、ユニットを囲うように防衛できるようになりました。
配置する場所を工夫することで、スケルトンと同様に範囲攻撃ユニットの攻撃を複数回受けることが可能です。
最新バランス調整:上方修正
巨大雪玉
- ノックバック距離:1.5→1.8に拡大
敵ユニットにヒットした際のノックバック距離が伸びる強化を受けました。
具体的には、ゴブリンバレルの完封(タイミングはシビア)や中央にいる相手ユニットを逆サイドに飛ばせるようになっています。
上手く使うにはテクニックを要するものの、攻守様々な場面で活躍するカードとして採用するデッキが増えそうです。
ポイズン
- 敵の移動速度:-15%の遅延効果の付与
ファイボの陰に隠れていたポイズンに遅延効果が付与されました。
遅延効果により、『ゴレデッキ』や『ラヴァルーン』などの形を組んで攻めてくる相手を、自陣で防衛ポイズンを張るだけで非常に止めやすくなっています。
また、ロイホグの強化により増えるであろう『ロイホグ三銃士』のメタにもなり得るため、ポイズンの使用率は大幅に上昇することが期待できます。
ハンター
- 初回攻撃までの所要時間:0.2秒短縮
前回のバランス調整で初撃速度0.4秒の弱体化を受けたハンターですが、0.2秒だけ元に戻りました。
ハンターが最強だった時代のスピードには及ばないものの、相性の良いトリトンと組み合わせたデッキが今後は増えると予想されます。
盾の戦士
- ダメージ:12%上昇
数々の強化を受けてきた盾の戦士が、大本命ともいえる強化を受けました。
ダメージが12%上昇したことによって、3体全員で攻撃した時のダメージがプリンスの1撃に匹敵します。
※盾の戦士のダメージは3体で303、プリンスのダメージは325(カードレベル9)
盾役ユニットの後衛としても活躍するため、スケルトン部隊の代わりに採用されるケースが増えるでしょう。
ロイヤルホグ
- ダメージ:6%上昇
主力ユニットとして使用率の低かったロイホグに大幅な強化が入りました。
前シーズンまではロイホグも苦手とするゴブドリのメタカード(地上の範囲攻撃ユニット)が多い環境でした。
しかし、今回ゴブドリが弱体化を受けたことでダクプリやバルキリーが環境から減れば、一気にロイホグの時代が到来するかもしれません。
ボムタワー
- 稼働時間:25秒→30秒に延長
ボムタワーは稼働時間が5秒延長され、使用率が高かったテスラは5秒短縮になりました。
これにより敵に直接攻撃を与えるタイプの建物は稼働時間が30秒に統一されています。
ボムタワーに関しては、強化されたロイホグの使用率が上がるに伴ってロイホグメタとして使用される機会が増えるでしょう。
墓石
- 破壊時に召喚するスケルトン:3→4体に増加
墓石の破壊時に召喚されるスケルトンが1体増えました。
一見して”見違える程の強化”とは言えないため、今後この調整内容が活かされるテクニックやデッキが増えることが期待されます。
最新バランス調整:下方修正
ファイアスピリット
- ダメージ範囲:2.5→2.3に縮小
枯渇デッキの天敵であったファイアスピリットは、ゴブリンバレルを完封できなくなりました。
1コストでデッキに採用しやすいスピリット系の選択の幅は、今シーズンから広がっていくと予想されます。
マザーネクロマンサー
- ヒットポイント:4%減少
ヒットポイントの減少でウッド+矢の雨の組み合わせで処理されるようになりました。
ただしウッドと矢の雨を組み合わせたデッキが少ないため、まだまだマザネクは環境で活躍するでしょう。
ロイヤルジャイアント
- 初回攻撃までの所要時間:0.2秒延長
長い間環境のトップに君臨していたロイジャイに、ついに弱体化が入りました。
初撃が0.2秒遅くなることで、今まで入っていた1発が入らなくなり、施設入りの相手にはさらにダメージを通しづらくなりました。
どんなデッキに対してもある程度戦えていたロイジャイデッキは、施設入りデッキや高回転デッキとのダメージの削り合いにおいて不利な相性が付きそうです。
エレクトロジャイアント
- ヒットポイント:4%減少
タワーへの1発が大きすぎるエレジャイに、ヒットポイントの弱体化が入りました。
若干タワーに届きづらくなったとは言え、エレジャイのカウンター攻撃は唯一無二の能力であるため、まだまだ環境で活躍すると予想されます。
ボンバー
- 射程:5→4.5に縮小
射程が短くなったことで、敵陣中央に置かれた小屋に自陣からのボンバーの攻撃が届かなくなりました。
ただカードを出す位置の選択肢が1つ減ったものの、ボンバーの強みは2コストの広範囲攻撃という点です。
ウッドで処理されない絶妙な体力を持つボンバーは、今シーズンも人気のカードであり続けるでしょう。
ゴブリンドリル
- 死亡時に召喚するゴブリン:3→2体に減少
カード実装直後にも緊急下方修正が入ったゴブドリに、更なる修正が加えられました。
今までは範囲攻撃ユニットで防衛したとしても、3体のうちの1体のゴブリンがタワーにダメージを与えることが多々ありました。
今後はそういったラッキーなダメージ稼ぎがしづらくなるため、相手のゴブドリ対策カードを把握して、使い所をしっかりと見極める必要があります。
テスラ
- 稼働時間:35秒→30秒に短縮
施設では圧倒的な使用率を誇っていたテスラが、他の施設と稼働時間を合わせる形での弱体化が入りました。
しかし稼働時間が短くなったとはいえ、テスラの強みは先置きしても破壊されない且つ、陸・空いずれも防衛出来る点にあります。
幅広いデッキに組み込みやすいこのカードは今後の環境でも活躍するでしょう。
まとめ
シーズン27最新アップデートの目玉は、
- ダークネクロのリワークによる大型デッキの構成の変化
- ユニットに直接攻撃を与える施設は一律30秒の稼働時間に調整
- ポイズン・巨大雪玉の強化による採用される呪文の多様化
- ゴブリンドリルの大幅な弱体化
- 人気のエレジャイ・ロイジャイの弱体化
が主たる変化と言えるでしょう。
全体的にカードバランスが整えられ、今まで以上に新しいデッキが開発されることが予想されるので、Smashlogでも引き続き記事・動画でご紹介していきます。
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