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【クラロワ】『クラロワリーグ イースト』2020年スペシャルシーズン プレイオフWeek3の「四度目の正直」

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おつかれさまです、kabutomです。

「クラッシュ・ロワイヤル」の公式eスポーツリーグ『クラロワリーグ イースト』2020年スペシャルシーズンのプレイオフWeek3が5月23日におこなわれました。

スペシャルシーズンもこれにて閉幕。CRLレポート連載もひとまず今回が最終回となります。

※試合中継の画像等はクラロワリーグからご提供いただきました。

先週の試合結果:SS プレイオフ Week3

先週『CRL East』2020 SS プレイオフWeek3(2020.5.23土)の試合結果はこの通りです。

まず、Losers’ブラケットの最終試合P.O.Match9で、日本のFAV gamingがマカオのKIX Teamに3-1で勝ってファイナル進出を決めます。

そして続くP.O.Match10のファイナルで、FAVは中国のW.EDGMにも3-0のストレートで勝利し、イースト初代王者の栄冠を手にしました。

今季最後の試合となったファイナルのSet3は、YouTube日本語公式CHだけで今季最多となる2.6万人もの同時視聴者が目撃することになりました。

ファイナルMVPにはX-Bow Master選手(FAV)が選出されました。

FAVW.EDGMの対戦はこれが今季3度目で、昨冬の「CRL世界一決定戦」を合わせればFAVが3連敗中でした。FAVは初優勝を、因縁の相手への”四度目の正直”での初勝利で飾ったのです。

健康的なライバル関係は、互いに力を認め合い、負けたくないと意識しあってこそ成り立ちます。

決勝戦が日本チームと中国チームの対戦となり、MVPを韓国の選手が受賞したことで、各チームも各国のファンも互いを「やるな!」と認め合い、意識しあう結果になりました。

言い換えれば、この日、アジアとチャイナを統合してできた新リーグ「イースト」は、本当の意味で”1つのリーグ”になれたのだと思います。

次のシーズンにどんな物語が紡がれることになるのか、早くも楽しみで仕方ありません。

先週のスコア:SS プレイオフ Week3

それでは先週のプレイオフ全2試合をスコアでふりかえっていきましょう。

P.O.Match9(Semi-Final): KIX Team 1-3 FAV gaming

Losers’ブラケットの最終試合P.O.Match9は、日本のFAV gamingがマカオのKIX Teamに3-1で勝利しました。

Set1をBenZer選手が3タテで取る衝撃の出だしとなりましたが、FAVのけんつめしキャプテンがSet2をストレートで取り返して試合はイーブンに。

続くSer3・4をJACK選手、X-Bow Master選手が粘り勝ってFAVが決勝進出を決めました。

P.O.Match10(Final): W.EDGM 0-3 FAV gaming

今シーズン最後の試合、P.O.Match10のファイナルは、FAVが中国のW.EDGMに3-0で勝利しました。

Set1のKOHは決勝にふさわしいシーソーゲームで、Soloman選手対X-Bow Master選手の大将戦も凄まじいビッグゲームとなりました。

Set2をけんつめしキャプテンが取ってFAVが2-0とリードしますが、プレイオフ初戦P.O.Match1の同対戦で同じ2-0の状況から大逆転を喫した苦い記憶がよぎります。

そしてSet3。W.EDGMのエースHigher選手をFAVのX-Bow Master選手が破って試合は決着します。

終わってみればスコアは3-0とワンサイドに見えますが、どっこいその力量差や試合の流れは非常に拮抗した緊張感あふれる決戦でした。

敗れたW.EDGMにとってこれはCRLで4度めの”銀メダル”。彼らが切望する初の”金メダル”は、またしてもその手をすり抜けてしまいました。

順位表:SS プレイオフ Week3

レギュラーシーズンとプレイオフを通算した個人成績を見ていきましょう。

個人成績(ゲーム勝率)

ゲーム勝率部門では、KK選手(PONOS)、けんつめし選手(FAV)が63.6%でトップタイとなりました。

勝率という指標の良いところは、試合出場が少なくともハイパフォーマンスだった選手を見つけられる点にあります。

天GOD選手や焼き鳥選手は、今季多くない出番の中でいい仕事をしたということです。

個人成績(ゲーム勝利数)

ゲーム勝利数部門では、D.King選手(TTG)が25勝で1位でした。

積み上げ型指標の上位には、チームの命運を託され、その重圧に応えた選手たちが並びます。

BenZer選手(KIX)やLine選手(TLN)が大車輪でチームを引っ張ったことに異論のあるファンはいないでしょう。

今後のスケジュール

CRL East 2020 SSの全日程は終了し、次のシーズンは「秋ごろ開催予定」という以外まだ何も分かりません。

コロナ禍の影響も予断を許しませんが、あると信じて今後の発表を気長に待つとしましょう。

そして、海の向こうでは、”もう1つのクラロワリーグ” CRL Westが開幕します。

開幕日は5月23日から5月30日に変更されましたが、発表された全10チームのロスターの豪華さに界隈の期待感がふつふつと高まっています。

日本語放送はありませんが、こちらも楽しんでいきましょう。

クラロワリーグ ウェスト(Clash Royale League West)2020

kabutomコラム(今週のベストマッチ/強いチームとは?)

今週のコラムでは、今週のベストマッチと優勝チームへの表彰状をお送りします。

今週のベストマッチ

P.O.Match10 Set1 Game5: Soloman選手(W.EDGM) 0-1 X-Bow Master選手(FAV)

今週も迷いましたがベストマッチには、決勝戦の第1セット最終ゲームをピックアップしました。

1ゲームでなく1セットという条件だったなら、Match9 Set3のBenZer選手 vs JACK選手のBO3を選んでいたでしょう。こちらも最高の力比べでした。

さて、場面はSet1の勝敗がかかった大将戦。

W.EDGMのSoloman選手は「ジャイアント・スケルトンラッシュ」デッキで、対するFAVのX-Bow Master選手は「ディガー・ウォールブレイカー」デッキでした。

平均コストが重めで”攻めの形”を作ると強いデッキをSoloman選手が使ってきたと把握するや、X-Bow Master選手は攻められているのと逆のレーン(左サイド)を高回転で攻撃していきます。

このX-Bow Master選手の逆サイ攻めに防衛コストを割いてしまうと、大きな攻撃ができなくなってしまうSoloman選手は最低限の守りでダメージを許容。あくまで右サイドにプレッシャーをかけ続けます。

エリクサー3倍タイムに突入した試合の最終盤、Soloman選手は右サイドだけでなく左サイドでもカウンターでいい形を作って猛攻をかけていきます。

これを守り切るのはもう無理!

X-Bow Master選手は最後の望みを左下のディガー・ポイズンの攻撃に託します。

さあ、どっちが早い?!

勝ったのはX-Bow Master選手、タワーダメージの差はわずかHP62でした。

もしも左下のタワーが落ちるのがコンマ数秒遅かったなら、(1)左下と右上が同時に陥落し1-1、(2)数秒後に大きく削れた左上が陥落し2-1、となってSoloman選手が勝っていたでしょう。

”エリクサーコストをどれだけ攻撃に使い、どれだけ防衛に使うか”の判断はクラロワの攻防の基本ですが、ここまで高速かつ複雑な局面の連続の中で互いに最適解をぶつけ合う様は、まさしく”最高峰”と言う以外ありません。

両選手に盛大なエールを!

強いチームとは?(FAV gamingの5人+)

CRL East 2020年スペシャルシーズン優勝チーム、FAV gamingとはいかなるチームだったのでしょうか。

今季のFAVの最大の売りであり武器だったのは、JACK選手・X-Bow Master選手の”日韓2大エース”体制でした。そして2人はその期待に応えきりました。

JACK選手は、世界的にその名を知られた日本のエース。使用するデッキは普通でも、普通からかけ離れたプレイングができる選手です。ある意味”対策しようがない強さ”の持ち主と言えます。

今季の公式戦では特にBO3形式の1v1のヒリつく勝負を最も楽しんでいるように映りました。

韓国から来たX-Bow Master選手は、相手のデッキを読んで、自分のデッキをカスタマイズするセンスが抜群の選手です。

試合で劣勢の場面になっても、挽回の目を見つけて”ワンチャン”を作るのが非常に巧みな選手でもあります。そして彼は、FAVがほしかった”勝者のメンタリティ”(優勝経験)の持ち主でもありました。

けんつめし選手はキャプテンしてムードメイカーとして、このコロナ禍におけるチームマネジメントの難しさと戦いました。そして、選手としてはTPD(トリプルドラフト)に活路を見つけ、尻上がりに調子を上げていきました。

2大エースが取れなかったTPDセットという”穴”を埋めた貢献度は特大です。

DANI選手、きたっしゃん選手の2人にとって今季は個人として悔しさが残るシーズンだったかもしれません。

ただ、今季はKOH-TPD-1v1という試合Formatが採用されましたが、昨年までのように2v2が採用されていたならきたっしゃん選手は不動のレギュラーとなっていたことでしょう。

また、NTLSEのようにKOH-KOH-1v1というようなFormatだった場合、”3タテモンスター”DANI選手の脅威は増していたことでしょう。

つまり、”どんなFormatになろうが勝てる陣容”をFAVは準備していたのです。

このチーム戦略を立案し、集めた選手たちが力を発揮できる環境を整えたおこめちんマネジャー・Oz監督・スタッフ陣の表に出ない貢献も称えられるべきものだと考えます。

リアルスポーツにおいても「強いチームとは?」はよく議論されるテーマです。諸説ありますが確実に言えるのは、4番バッターだけ集めても強い野球チームにはならないし、うまい攻撃的MFだけ集めても強いサッカーチームにはならないということです。

主役だけでは強いチームは作れません。主役も脇役も裏方も、全員が替えの利かない役割を持っていて、それを果たしきれるのが強いチームというものです。

2020年スペシャルシーズンのFAV gamingは本当に強いチームでありました。優勝おめでとうございます。

リーグ情報

クラロワリーグ イースト(Clash Royale League East)2020

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秋のシーズンでまたお会いしましょう!

Have a good game!

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