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おつかれさまでした、kabutomです。
2020年12月5日・6日、『クラッシュ・ロワイヤル』の公式世界大会『クラロワリーグ世界一決定戦 2020』がおこなわれました。
今回はその試合結果と、ベストシーンをレポートしていきます。
試合結果(順位)
試合結果はご覧の通りです。
今年の公式世界大会は、東西のトップ8チームによるシングルエリミネーション方式トーナメント。
全試合BO5(3セット先取)の総力戦が3位決定戦もあわせて8試合、2日間にわたって繰り広げられました。
優勝したのは、スペインのTeam Queso(CRL West 1位)。
今大会最も注目されていたプレイヤーであるRuben選手が、登場した1v1(BO3)のすべてに勝って(6W0L)チームを世界一の高みへと連れていきました。
FAV gamingはベスト8
日本チームのFAVは開幕戦となる準々決勝第1試合に登場し、Team Quesoにフルセットの接戦の末2-3で敗れました。
Hajime選手のKOH3タテや、JACK選手の1v1勝利で食い下がったものの、TQのエースRuben選手を止めることができませんでした(1v1セットでRuben選手が2度勝利)。
PONOSは銅メダル(3位)
もう1つの日本チームPONOSは、準々決勝第2試合でアメリカのTribe Gamingと対戦。
2v2で“RRペア”(RAD選手&ライキジョーンズ選手)が、KOH・1v1でKK選手とMugi選手が活躍する理想的な展開で3-0勝利を挙げました。
つづく準決勝第1試合では、FAVを破ったTQと激突。
同じ日本勢として借りを返したいところでしたが、またしても立ちはだかったのはRuben選手。
Ruben選手 vs Mugi選手という大会屈指の好カードを2度とも制したTQが3-2で勝利し、決勝へ進みました。
決勝進出が成らなかったPONOSですが、その後の3位決定戦でpaiN Gaming(ブラジル)に3-2で競り勝ち、日本チームとして過去最高成績である3位入賞を果たしました。
決勝戦はWestプレイオフ決勝の再現。Team Queso vs SK Gaming
世界大会の決勝は、奇しくもCRL Westのプレイオフ決勝と同じ顔合わせであるTQ vs SKです。
実績と安定性に優るSKがSet1・Set2を連取し、勝負は決まったかに思えました。
しかし、ここからが奇跡の粘り腰。TQは、Set3・Set4の1v1でともに最初のゲームを落として”王手”をかけられながらも逆転勝利し、勝負は最終セットに持ち込まれます。
“世界一の男”決定戦の様相を呈したRuben選手 vs Morten選手のSet5に勝ったのは、TQのRuben選手でした。
優勝はTeam Queso。決勝戦のMVPに選ばれたのはもちろんこの選手です。
コラム:世界一決定戦のベストシーン
思い出して語りたいシーンがあれもこれもあるのですが、今回はDay2に絞って私選シーンBEST5を発表していきたいと思います。
第5位「Mugiの読みロリババ」
Semi finals 1 Set2 Game3: TQ iAmJP選手 vs PNS Mugi選手(動画リンク)
iAmJP選手が橋前ユニット処理のために出してくるハンターの位置とタイミングを読み切っての、Mugi選手のローリングバーバリアンがあまりにも鮮やかでした。
第4位「世界最高峰の2v2」
Semi finals 2 Set1 Game2: paiNペア vs SKペア(動画リンク)
Game1を取って勢いに乗るpaiNがこのゲームも優勢に試合を進めますが、試合の最終局面の呪文の打ち合いにより、何と残り1秒でSKが逆転タイブレーク勝利!
試合全体の流れもここで変わりました。
第3位「世界最高峰の1v1、しかもミラー対決」
Semi finals 1 Set5 Game2: TQ Ruben選手 vs PNS Mugi選手(動画リンク)
おそらく今大会ファンが一番見たかった対戦カードが実現。その4ゲーム目にしてようやくMugi選手が一矢報います。
デッキは2選手とも、ディガー・ウォールブレイカー。Mugi選手のコウモリ採用が活きました。
第2位「顧客満足度世界一の2v2」
Grand finals Set1 Game3: TQペア vs SKペア(動画リンク)
SKペアが早々にタワーを1本落としますが、TQペアが驚異の追い上げで追い着き、試合は全く分からなくなります。
強い、うまい、おもしろいの三拍子そろった満足度No.1の2v2ゲームでした。
実況・岸大河さん「最高!世界一ってこういうことなんだなというのを、改めて感じる試合でした」
解説・みかん坊やさん「こんだけメガナイトが降る試合、まあないですよ」
実況・岸大河さん「いやーもう大満足の2v2でした。今まで見た2v2の中で最高峰というか、最高の仕上がりでした」
第1位「バモオオス!」
Grand finals Set4 Game3: TQ iAmJP選手 vs SK xopxsam選手(動画リンク)
優勝まであと1ゲームのSK xopxsam選手はここでまさかのクローンデッキを繰り出します。対するiAmJP選手は対空範囲攻撃の手段がハンターのみ。
勝負は決まった、と皆が予感するなかで、iAmJP選手はあきらめません。巨大スケルトンの爆弾で絶妙の防衛を見せるや、ロイジャイでカウンターを繰り出します!
実況・岸大河さん「アースクエイク、アースクエイク、iAmJP選手ロイジャイが通った!バモオオス」
解説・みかん坊やさん「これ、お互い攻めのタイミング被りましたね」
実況・岸大河さん「気合です。これがFAV、そしてPONOSをやぶったQuesoの強さ」
解説・みかん坊やさん「繋がりました。セット5」
個人成績・BANカード
今大会の個人成績・BANカードをまとめました。
個人成績
個人成績(ゲーム勝率ランキング)はこの通りです。
勝率1位は100%(2W0L)のNova CRS選手。もっとプレイを観たい選手の1人でした。
2位から6位には、獲得クラウン数でもTop5に入る選手たちが並びました。
1v1セット無敗(6W0L)のRuben選手に、Ruben選手以外にはほぼ負けなかったMugi選手、2v2セット無敗(3W0L)のSKペアに、paiN快進撃の立役者Wallace選手。
皆さんも納得の顔ぶれではないでしょうか。
ファンタジーロワイヤル視点だと、Wallace選手を選んでいたか否かが大きな分かれ目となりました。
BANカード
今大会でBANカード(使用禁止カード)ルールは、Set1(2v2)でだけ採用されました。
最多BANは巨大スケルトン。これまで長く不動の1位だったトルネードは2番人気でした。
スコア:全試合結果
最後に資料として、今世界大会 全8試合のスコアを掲載します。
Quarter finals 1
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Set5 Game2:完全ミラーマッチ。Hajime選手が右下タワーでダメージリードを取るが、ここでRuben選手は左に戦場を切り替える。この判断が活きて大逆転。
あと1秒あれば1-1の延長戦だったのだが…。
Quarter finals 2
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Set3 Game1:日韓同世代ライバル対決の第1ゲームは、今大会最速決着(残り時間1:05)。
Quarter finals 3
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Set5 Game3:チームの命運がかかった最終セット最終ゲーム。明暗を分けたタワーHPの差はわずか22。
実況・岸大河さん「残り10秒バルーンは届くのか?フリーズの防衛だ。だめだこれは!Little Chen選手敗れた。Wallace選手のファンタジーロワイヤルはまだ続く!ボウラーが入ってしまった…!」
解説・shunさん「スケルトンラッシュのスケルトン1発の差です」
実況・岸大河さん「Novaが敗れました」
解説・shunさん「Wallace選手1人で勝ちましたね…」
Quarter finals 4
デッキPickup
Set4 Game2:チームの精神的支柱対決の第2ゲームは、わずか26HP差で決着。勝負は第3ゲームに持ち込まれた。
実況・岸大河さん「なぜ防衛できたMorten選手…。Soloman選手もスケルトンラッシュの防衛100点満点でしたよ。お互い最高の出来だったと思いますけどね」
解説・shunさん「ベストゲーム、でしたね」
Semi finals 1
デッキPickup
Set4 Game1:最後の10秒までダメージリードされていたKK選手が最後のスケラで逆転のタイブレーク勝利。
解説・いけだつばささん「ファイアボールの選択が吉と出るか凶と出るかと思っていたんですが、バルーンやアーチャーの処理には有効、見習い親衛隊の処理には厳しいところを、落ち着いて最後まで粘って粘って勝利をもぎ取っていきましたね」
実況・海老江邦敬さん「最後の30秒。息もつかせぬ攻防となりました」
Semi finals 2
デッキPickup
Set2 Game2:ラヴァデッキの完全ミラーマッチ。ベテランJavi14が今大会絶好調のWallaceを止めた。勝負の差は、矢の雨を打つタイミングだったか。
3rd place match
デッキPickup
Set3 Game1:直前のKOH大将戦の再戦となった1v1。Mugi選手の最後のファイアボールがぎりぎり時間内にタワーへ届いて競り勝つ。
Grand finals
デッキPickup
Set5 Game2:世界一へのウィニングデッキは、迫撃スケラ。
実況・岸大河さん「Team Queso、1v1の神Ruben選手が取った。世界一はTeam Quesoだ。Ruben選手が世界一に導きました。大逆転…またSKが大逆転されました。Westのチャンピオンは強かった」
解説・みかん坊やさん「強いな…。本当に強い」
リーグ情報
クラロワリーグ世界一決定戦2020(The 2020 Clash Royale League World Finals)
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2020年シーズンのさいごに
- ウェストとイースト、どっちが強いのか?
- 世界最強のプロチームはどこなのか?
- チームを世界一に導く”世界一の男”は誰なのか?
見どころ全てに綺麗すぎる決着をつけて、2020年の世界大会は幕を閉じました。選手・関係者の皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!
2021年のクラロワリーグやクラロワの競技シーンがどうなっていくのか、今はまだ何も分かりません。もしかしたら大きな変化があったり、新しい風が吹いたりするのかもしれません。
その時はその時で、これまで3年間に積み重ねられてきた歴史を大事にするのと同じくらい、楽しんでいきたいものですね。
Have a good game!