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皆さんこんにちは、アムロと申します。
今回はCRL WestのWeek4の特に凄かった、熱かった試合を1v1の試合を中心にピックアップして解説しようと思います。
これをきっかけにCRL Eastだけでなく、Westの方にも目を向けていただき、海外の選手たちのかっこよさ、凄さをわかっていただけたら嬉しく思います。
この記事の目次
Day1 match1 Tribe Gaming vs Dignitas
まず抑えておいていただきたいのは、この2チームの試合が上位争いだったということです。
両チームとも2-0の状態で試合に臨みました。
下馬評では、グループA最弱とも呼ばれていたDignitasですが、どのような試合をしたのか見ていきましょう。
まず、2v2を安定したプレイングでものにしたのは、Tribe Gamingでした。
1v1 JupiterKing vs Lince
Game1
Lince選手はオリジナルのメガナイトラムライダーデッキ、対するJupiterKing選手はプリンス入りのディガーポイズンデッキ。
結果から見るとこうなっています。
序盤からJupiterKing選手がディガーで小物ユニットと絡めながら積極的にダメージを狙っていきました。
JupiterKing選手の防衛が光り、Lince選手の攻撃をほとんど寄せ付けず、スペルダメージしかほぼ入っておりません。
そのままディガーで押しきったJupiterKing選手がGame1をものにしました。
Game2
JupiterKing選手がリードし、Tribe Gamingのマッチポイントで臨んだGame2では、素晴らしいプレーが多く見られました。
まずはお互いにポイズン、ファイアボールをマジックアーチャー、マスケット銃士に撃ち合うところからスタートしました。
JupiterKing選手は数枚カードを見た時点で、Lince選手がGame1と同じ、メガナイトラムライダーデッキであると判断。
自ら攻めに行くことの多いロイヤルホグデッキにも関わらず、残り30秒付近までロイヤルホグを出すことはありませんでした。
出したとしても、メガナイトで全て処理されることがないように、セパレートで出すなど、工夫をして攻めていることが印象的でした。
対して、Lince選手の攻撃は単体で高火力の出るミニペッカや、ハンターによってラムライダーは処理されてしまいます。
さらにプリンス、メガナイトをアイスゴーレムでお散歩されてしまい、中々タワーに到達することは難しそうでした。
お互い決定打が見いだせずにいる中、勝敗の別れ目とも呼べるシーンが訪れます。
Lince選手が後ろからマスケット銃士を出し、JupiterKing選手がファイアボールを撃った直後のこちらのシーンです。
Lince選手がミリ残りのマスケット銃士を延命し、そのマスケット銃士でマジックアーチャーを処理するために、ラムライダーを追加しました。
しかしそこでJupiterKing選手はすかさずミニペッカで防衛、さらにヒールスピリットでマジックアーチャーを回復、アイスゴーレムでマジックアーチャーの位置を1マス下げ、ターゲットをアイスゴーレムに変更することに成功しています。
その後、Lince選手は左サイドのカウンターを防ぐためにメガナイトを出すのですが、すかさずその逆サイドにロイヤルホグ。これが大きなダメージにつながります。
しかし、JupiterKing選手にもピンチが訪れます
後ろから展開したLince選手のメガナイト、プリンス、ラムライダーの猛攻がタワーを襲います。
エリアドもかなり取られていますし、ラムライダーはタワーに届いています。
しかし、ここもJupiterKing選手の素晴らしい防衛により、間一髪タワーを折り切るには至りません(ここは筆者も理解出来ていないので、自分の目で確かめていただくのが良いと思います笑)
最後は逃げ切ったJupiterKing選手が2連勝でSet2もものにし、Tribe Gamingが勝利となりました。
ロイヤルホグの使い方はこちらをご覧下さい!
Day1 match2 Team Queso vs paiN Gaming
こちらの試合はTeam Quesoの圧巻の2v2のプレイングから始まりました。
さっそうと2-0で2v2をものにすると、Team QuesoのエースのRuben選手とSurg TS選手の1v1へと移行します。
1v1 Ruben選手 vs Surg TS選手
Game1
まず初戦は、Surg TS選手のデッキ採用が光りました。
お互いにスケルトンラッシュデッキの採用だったのですが、Ruben選手は昔からある遅延型のスケルトンラッシュデッキ、Surg TS選手はアーチャー、バルキリー入りのスケルトンラッシュデッキでした。
序盤からスケルトンラッシュ同士ということもあり、固い試合展開。
しかし、スケルトンラッシュのメタカードである、バルキリーとアーチャーの採用が光ったSurg TS選手がタイブレーカーで逃げ切り、まずGame1をものにします。
Game2
2戦目はRuben選手はメガナイトラムライダーデッキ、Surg TS選手はバレバレ枯渇と呼ばれている、ゴブリンバレルとスケルトンバレルの入っているデッキ。
お互いの攻めカードに対しての回答をお互いが持っていたため、中々ダメージは入らず、Ruben選手のポイズン、Surg TS選手のスケルトンバレルの破裂ダメージのみが蓄積されていきました。
結局終盤まで決定機は訪れず。しかし、最後の最後で試合が動きます。
Ruben選手がゴブリンバレルに対して最小限のダメージで抑えられる位置にエレクトロウィザードを出す読みで、Surg TS選手がタワー裏にゴブリンバレルを投げたのです。
このダメージにより、ロケット圏内へ。そのままロケットでGame2もSurg TS選手が所得しました。勝負はKOHに突入します。
KOH
お互いのメンバーはこのようになりました。
今回はピックアップになるので、筆者がよかった、と思う試合を選んでいます。もちろん、他の試合もレベルが高いので良ければ見てみてください!
Game2 iAmJP選手 vs Renan Cava選手
2戦目は、iAmJP選手が今流行っている、ババ小屋スケラデッキ。Renan Cava選手がハンター入りのバルーンデッキでした。
序盤からバルーンでテンポをとったRenan Cava選手。
というのも、ババ小屋スケラデッキの対空カードはあまり強くなく、要所要所で完封するにはどこかのサイクルでバーバリアンの小屋で防衛しなくてはなりません。
バルーンが5コストに対して、バーバリアンの小屋は7コスト。主導権を渡さなかったRenan Cava選手の勝利となります。
Game3 Ruben選手 vs Renan Cava選手
Ruben選手は、珍しい巨大スケルトンバルーンデッキ、対するRenan Cava選手は流行りのロイヤルジャイアントデッキです。
序盤から仕掛けていったRuben選手が大きくダメージリードを取ります。
さらにこのプレー。
これは筆者の憶測なのですが、Renan Cava選手の対空ユニットは、エレクトロウィザードとロケット砲士。
そこでRenan Cava選手は防衛の際に1番気をつけなければならないのは、エレクトロウィザードがディガー、もしくはコウモリで処理されてしまうことです。
したがって、Ruben選手がバルーンを出した後時間差でコウモリを追加することが可能性としては高いのです。
そこまで考えて、エレクトロウィザード高め、更には読みディガーが来た際にロケット砲士が処理されないように、こちらも高めに配置しました。
さて、ここからがRuben選手の恐ろしいところですね。
Ruben選手はここまでのRenan Cava選手の思考を読み切った上で、ディガーはエレキ読みの位置。ロケット砲士がある程度高めに来る読みでのコウモリ。
この攻めは通りませんでしたが、実戦でこのプレーをされたらビビりますよね(笑)
この試合はRuben選手が取得しています。しかし、大将Surg TS選手のデッキ採用が本当に光っていました。
Ruben選手とCuchi Cuu選手を2タテ。試合を勝利したのはpaiN Gamingとなりました。
Day2 match1 Chivas esports vs Cream Real Betis
まず2v2をCreamが1本先取すると、そのままの勢いで2連取。set1はCream Real Betisがものにします。
1v1 Anaban選手 vs xPedro15選手
Game1
まず1戦目は、スケルトンラッシュデッキのミラー対決でした。
Anaban選手が、バーバリアンの小屋が入っている型。Pedro選手がSurg TS選手も使っていた、アーチャーとバルキリー入りの型でした。
最近トップレベルの競技シーンでは、このマッチアップをよく見るような気がします。
Anaban選手は、スケルトンラッシュではアーチャーやバルキリーによって上手くカウンターに繋げられてしまうことを理解していたため、バーバリアンの小屋でペースを握るように試合を展開していた印象です。
それが功を奏し、ユニットが溜まったところでスケルトンラッシュ。
Pedro選手のデッキは、やはり、スケルトンラッシュ自体に強いカードが多く入っているデッキですので、スケルトンラッシュのダメージは大きくは入りませんが、じわじわと削っていきます。
大きくダメージリードをとったところで、残りは相手のスケルトンラッシュには防衛ポイズン。
このまま逃げ切ったAnaban選手の勝利となります。
Game2
ほとんど同じデッキ同士の試合でしたが、Pedro選手はインフェルノドラゴンが先程の試合ではエレクトロウィザードで無効化されてしまうことがあったため、今回はメガガーゴイルの採用が見られました。
Anaban選手はGame1同様に、バーバリアンの小屋を溜めてユニットでゴリ押そうという意図が感じられました。しかし、そこでメガガーゴイルが光ります。
バーバリアンやナイトの後衛にいるエレクトロウィザードに対して、何も出来なかったPedro選手ですが、メガガーゴイルに変更したことでAnaban選手のユニットを処理することに成功。
スケルトンラッシュの防衛はアーチャーを上手く使い防衛していました。
防衛でエリクサーアドバンテージを取られることがなかったため、Pedro選手も橋前からバルキリースケルトンラッシュの形を組んで、ダメージを稼ぎに行きます。
お互いにやりたいことを通しあった両者ですが、接戦の末にPedro選手が1本取り返します。
Game3
Game1、2とはうってかわって、Anaban選手が遅延テスラクロスボウデッキ、Pedro選手がロイヤルホグ三銃士デッキでした。
試合のペースを握っていたのはAnaban選手。真ん中テスラや防衛クロスで相手を様子見つつ、時間を稼ぎます。
Pedro選手はクロスボウとプリンセスタワーを巻き込んで、ファイアボール、ローリングウッドを撃って削ります。
それを見たAnaban選手は両サイドにクロスボウを展開し、1つのタワーに狙いを絞らせません。
終盤に入ると、三銃士はトルネードでまとめ、ナイトとアイスウィザードで防衛していました。
そして、ひとしきり防衛を終えたらロケット削り。たまに攻めクロスボウを混ぜることで、攻めに波をつけます。
そのままロケットで押しきったAnaban選手が1v1を取得し、ゲームはKOHへ。
KOH
Game2 Adrian選手 vs DiegoE選手
またもやスケルトンラッシュデッキのミラー対決でした。
今回はAdrian選手がアーチャーバルキリー採用のスケルトンラッシュデッキ。
DiegoE選手はバーバリアンの小屋採用の、今マルチで流行っているスケルトンドラゴンをベビードラゴンにしたデッキになっています。
DiegoE選手は定石通り、バーバリアンの小屋を溜めていきます。Adrian選手は、バーバリアンの小屋に苦戦を強いられていた印象です。
さらに、マスケット銃士の対応にも苦戦していました。Adrian選手がマスケット銃士を処理できるカードがポイズンのみとなっていて、さらにほかのカードは一方的に処理されてしまいます。
DiegoE選手は攻めで毎回ポイズンを撃っていましたが、Adrian選手はなかなか攻めでポイズンを割けていません。これが勝負が別れたポイントかなと思います。
最後までテンポを譲らなかったDiegoE選手が勝利します。
3戦目もDiegoE選手が勝利し、DiegoE選手の3タテでCream Real Betisの勝利となりました。
Day2 match2 SpacestationGaming vs Misfits Gaming
今週の最後の試合は、SpacestationGaming vs Misfits Gamingです。groupBの1位2位の直接対決でした。
Set1の2v2もお互いに名手同士の試合だったので、かなり面白い試合でした。しかし、今回は割愛させていただきます。皆さん自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか!
今回の試合内容では圧倒していたMisfits GamingがSet1を奪取し、Set2を迎えます。
1v1 LaPoKaTi選手 vs airsurfer選手
Game1
LaPoKaTi選手は以前にも使っていた珍しい形のゴーレムデッキ、airsurfer選手も珍しい迫撃砲スケルトンラッシュデッキでした。
airsurfer選手は試合全体にかけて、迫撃砲でプレッシャーをかけていっていたのが印象的でした。
迫撃砲で陸受けユニットを切らせてから、ムートで処理。その後スケルトンラッシュまで持っていくのを意識していたように見えました。
スペルがファイアボールだったLaPoKaTi選手は、スケルトンラッシュの対応に手を焼かされます。
airsurfer選手のプレッシャーのかけ方も素晴らしく、容易にゴーレムを展開されないようにしていました。
延長時間に入ると、airsurfer選手の攻め迫撃砲に対してのゴーレム受け。その後のカウンターに上手く形を組んでいきます。
airsurfer選手のスペルがロイヤルデリバリーと矢の雨だったので、ホバリング砲を上手く活かして突破を図りますが、中々こじ開けることはできません。
決めきることが出来なかったLaPoKaTi選手。airsurfer選手のスケルトンラッシュによってタワーが落とされます。まずGame1はairsurfer選手に。
Game2
Misfitsのマッチポイントで迎えたGame2。
LaPoKaTi選手はジャイマジアチャプリンスデッキ。対するairsurfer選手は、プリンスが流行している今の環境に適応させた、遅延スケルトンラッシュデッキでした。
序盤はお互いに挨拶代わりにユニットを交換していきます。そして、airsurfer選手のデッキが判明したところでLaPoKaTi選手は後ろからジャイアントの形を組んでいきます。
ですが、airsurferの完璧な防衛によって綺麗に処理されてしまいます。そのカウンターのスケルトンラッシュ。LaPoKaTi選手も綺麗な防衛を見せますが、1391までタワーが削られてしまいます。
LaPoKaTi選手は逆サイドに形を作っていきます。ですが、遅延スケルトンラッシュデッキの鉄壁には太刀打ちすることができません。
防衛ポイズンと範囲攻撃によってプリンスマジックアーチャーまでも処理されてしまいました。
またもそのカウンターのスケルトンラッシュ。今度は484までタワーが削られてしまいます。最後はスケルトンラッシュで押しきったairsurfer選手が勝利しました。
Set1、Set2を連取したMisfits Gamingの勝利となります。
さいごに
筆者個人としては、いやあ、さすがに今週もレベルが高いなあと息を飲んだ試合がいくつもありました。
個人的な1推しの試合はJupiterKing選手の試合です。
もしよかったらご覧下さい!いや、この記事を読んだ後に少しでも時間があるのなら絶対に見てください(笑)
CRLはEastだけではなく、Westもあります。もちろん時間帯が遅いのでリアルタイムで見る必要はありませんが、アーカイブなどで少しでも見てみてください!
この記事でCRL Westに興味を持っていただけたら嬉しく思います!それでは、また次の記事でお会いしましょう!