UPDATE
おつかれさまです、kabutomです。
「クラッシュ・ロワイヤル」の公式eスポーツリーグ『クラロワリーグ イースト』2020年スペシャルシーズンのWeek2が終了しました。
今回はその試合結果と次週Week3の見どころについてレポートしていきます。
何かとお忙しい皆さんのために短い時間で把握できるよう、ギュッとまとめてきました。先週の試合をまだ見れていない方でも、次の試合までにこの記事を見ていただければ大丈夫です!
※試合中継の画像、試合日程、選手画像はクラロワリーグからご提供いただきました。
この記事の目次
先週の試合結果:SS Week2
先週『CRL East』2020 SS Week2(2020.4.11土~4.12日)の試合結果はこの通りです。
TimingとKIXが2戦2勝、TalonとNovaが2戦2敗と明暗がはっきり分かれました。
ゲーム内環境の方も4月7日のバランス調整を受けて激変し、スケルトンバレルやゴブリンの小屋の採用率が急上昇しました。ここまでスケバレが飛び交う環境を見たのは初めてかもしれません。
Week2の見どころは”3つのダービー”戦だった訳ですが、その結果はこのようになりました。
Match7: Timing vs Talon ”韓国ダービー”
Match7は、リーグ唯一の韓国チームTeam Timingと、香港が本拠地ながらもメンバー構成的に実質韓国のチームであるTalonの一戦。
タイブレーク2回を含むフルセットフルゲーム(今季初)の大接戦を制したのはTimingでした。Timingはこれが今季の初勝利です。
Match9: W.EDGM vs TTG ”中国勢対決”
中国勢対決であり、暫定1位対2位の首位決戦でもあるMatch9。
両チームが会場入りした今季初の試合となったため、選手入場や選手交代、トリプルドラフトでのピック時の手元映像など放送面での注目ポイントも多い試合でした。
内容面でも好調選手同士、W.EDGMのSoloman選手とTTGのD.King選手のトリプルドラフトは”現時点のEast最高峰”と言ってよいハイレベルな試合でした。
Match11: PONOS vs FAV ”日本ダービー”
日本ファン待望の日本勢直接対決PONOS対FAV gamingのMatch11には、18,000人を超える同時視聴者が公式YouTubeの日本語チャンネルに集まりました。
今季2度目のフルセットフルゲームにもつれた大接戦の末、勝利を手にしたのはFAVの側でした。試合内容については次の節で。
先週の日本チーム戦スコア:SS Week2
それでは先週の試合の中から、日本チームの試合をピックアップしてスコアでふりかえっていきましょう。
Match11: PONOS vs FAV
Week2唯一の日本戦は、レギュラーシーズン唯一の直接対決”日本ダービー”でした。
この注目の試合がフルセットフルゲームの大接戦となり盛り上がったことは、スコアからもお分かり頂けるでしょう。
勝負の分かれ目となったのは、KK選手対X-Bow Master選手のSet1Game3。
KK選手は、DANI選手、JACK選手を連続で破って勢いがありました。仮にそのまま”3タテ”を達成できていたならチームに大きな弾みがつけることができていたでしょう。
立ちはだかったのはFAVの大将X-Bow Master選手。試合開始時からスケルトンバレルで終始プレッシャーをかけ続けてリードを保ち、そのまま勝ち切りました。
しかしKK選手の粘りと追い上げにも迫力があり、勝敗を分けたタワーダメージはHP36というわずかな差でありました。
”ピックすら高回転”のJACK選手と”ジャイアントの如くどっしり時間いっぱいかけてピックする派”の天GOD選手という性格のあらわれたSet2の対決も興味深かったですし、2018年2月の『闘会議選抜!クラロワ日韓戦』以来の古きライバル対決となったSet3も互角の応酬でした。
あまりに充実した試合だっただけに、今シーズンの”日本ダービー”がこれでおしまいというのはファン的に我慢なりません!
この日控えに回った選手たちも「次こそ俺が」と手ぐすねを引いていることでしょう。プレイオフのよきところでの再戦、期待しております。
【 #クラロワリーグ イースト スペシャルシーズン Week 2 Match 11】
僅差の激戦を制したのはX-Bow Master選手( @Xbowmaster_ )の完璧な防衛とスケルトンラッシュ!💀💀
FAV gamingが #FAVWIN を見せてくれました!✨
試合を配信中!📺https://t.co/dwSMnWpw9g#CRLEast#クラロワ pic.twitter.com/3AY2GF5Fq0
— クラッシュ・ロワイヤル公式(クラロワ) (@ClashRoyaleJP) April 12, 2020
順位表:SS Week2
それではこれまでのチーム順位と個人成績を見ていきましょう。
チーム順位
Week1首位のW.EDGMは今週1勝を加えて、依然首位をキープしています。
今週2戦2勝のKIXとTimingが順位を上げました。
日本勢を見ていくと、FAVのSet1勝率とSet2勝率の極端な差はちょっと面白いですね。
PONOSがこの順位にいる光景は見慣れないものですが、試合数が唯一の2と少ないこともあり、まだ慌てる時間ではないでしょう。
個人成績
個人成績のゲーム勝率トップテンはこの通りです。
ゲーム勝率1位は、W.EDGMのSoloman選手。2~4位には、今週活躍した選手たちが順当に順位を上げています。
- Sado選手(TT):今週9W2L、9クラウン、KOH3タテ達成
- iSlaw選手(KIX):今週5W2L、7クラウン
- X-Bow Master選手(FAV):今週5W1L、6クラウン、KOH3タテ達成
今週の試合スケジュールと見どころ:SS Week3
今週の試合予定はこうなっています。今週末土曜日・日曜日の18時からリーグ公式YouTubeチャンネルにてライブ配信開始です。
Match13: PONOS vs Nova ”WCG以来の再戦”
Match13は昨夏の『WCG – CRL invitational』以来の対戦となるカードです。
あの時は9ゲームマッチの6-3でPONOSが勝利しています。
2-1という結果だったRAD選手とLciop選手の再戦は見られるでしょうか?
Match16: Talon vs PONOS ”暫定最下位対決”
両チームともWeek3で2試合目であるため順位は変わっている可能性はありますが、現時点の最下位・ブービー対決です。
現在未勝利の両チームですが、少なくともどちらか1チームは今週確実に初勝利を挙げることになります。
Match17: Nova vs TTG ”中国対決”
Week3にも中国勢直接対決が1試合あります。2018年にNovaで世界一を経験したAUK選手(TTG)と旧友との対決に注目です。
希望を言わせてもらえれば、Set3(1on1)でAUK選手とLciop選手がマッチアップするところを見せてほしい!
kabutomコラム(今週のベストマッチ/選手起用に見るチーム内序列)
今週はいい試合が多すぎて、ベストマッチを選ぶのに頭を抱えました・・・。
今週のベストマッチ
Match8 Set1 Game5: iSlaw選手(KIX) 1-0 Little Chen選手(Nova)
この1つ前の試合Set1 Game4: iSlaw選手(KIX) 1-0 BKing選手(Nova) も魂がこもってましたし、Match9 Set1 Game5: Soloman選手(W.EDGM) 1-0 D.King選手(TTG) もミスの見当たらない美しい試合でしたし、Match10 Set2 Game3: Blizzard選手(Talon) 0-1 BenZer選手(KIX) も紙一重すぎて声が出る試合でした。
迷いました。でも1つに絞れと言われたら、やはりこのゲームでしょう。
延長戦残り試合時間は48秒、iSlaw選手の右のタワーのHPはすでに260と窮地にありました。
しかもLittle Chen選手のロイヤルジャイアントが橋前にスタンバイという”9割9分負け濃厚”という絶体絶命な場面。
iSlaw選手はまず左に攻撃のバトルヒーラーを追加させます。
そして、アースクエイクを打たれた場合にタワーと巻き込まれない位置にゴブリンの小屋を設置し、ロイジャイのターゲットを奪います。
しかし、左上ではLittle Chen選手のスケルトン部隊が”万が一”を起こさせないようエリゴレを刈り取っている真っ最中。
そこへiSlaw選手は攻撃にトルネードを使ってスケルトン部隊を一掃します。
トルネはロイジャイの攻撃を遠ざける貴重な防衛カードですが、攻撃に使ってしまった訳です。もう防衛手段は残っていません。
クエイクも使ってゴブリンの小屋を壊し終えたLittle Chen選手のロイジャイがプリンセスタワーをターゲットし、重い一撃を加えて、残りHPはたったの6。
二撃目のモーションに入っていく中、iSlaw選手は一縷の望みを託してポイズンも投入して左上の攻撃に賭けます。
先に落ちたのは、左上のLittle Chen選手のタワーでした。
実況・岸さん「かーっ、この試合は歴史に残る一戦でした!」
解説・shunさん「いやー熱すぎましたね」
実況・岸さん「いいものが見れましたね・・・」
まったくです!!
選手起用に見るチーム内序列
Week1・2の試合において各チームがSet3(1on1)に誰を起用したかを並べたのが上の表です。
CRL East 2020 SSの試合フォーマットは、BO3(2セット先取)制で、KOH・トリプルドラフト・1on1のセット順になっています。
この中で最も責任の重いセットと言えば、やはり勝負のかかったSet3(1on1)になるでしょう。
つまり、Set3に起用された選手たちはチーム内序列上、”現時点で最も頼りにされている選手”であることが分かります。
個人的に意外だったのはTimingの選手起用です。エースSado選手をSet3に固定し、Set2で色々な選手を起用すると見ていたのですが、”Set2をSado選手、Set3をNuri選手”という起用でここまできました。
プレイオフを見据えながら、各チームのSet3の選手起用が今後どう変わっていくのか?
チーム内序列やチーム戦術に想いを馳せながら、オーダーの狙いや意味についてああだこうだと考えてみるのも面白いのではないでしょうか。
リーグ情報
クラロワリーグ イースト(Clash Royale League East)2020
- 公式サイト:crl-east.com
- 公式Twitter:@ClashRoyaleJP
- 公式YouTubeチャンネル:日本語/英語/韓国語
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今週の試合もお見逃しなく!
Have a good game!