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【クラロワ】『クラロワリーグ イースト』2020年スペシャルシーズン Week1は「中国強し」。Week2の見どころも紹介

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おつかれさまです、kabutomです。

今回は「クラッシュ・ロワイヤル」の公式eスポーツリーグ『クラロワリーグ イースト』2020年スペシャルシーズンの最新の試合結果と次の週の見どころについてレポートしていきます。

何かとお忙しい皆さんのために短い時間で把握できるよう、ギュッとまとめてきました。先週の試合をまだ見れていない方でも、次の試合までにこの記事を見ていただければ大丈夫です!

※試合中継の画像、試合日程、選手画像はクラロワリーグからご提供いただきました。

先週の試合結果:SS Week1

新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で様々な変更を余儀なくされたスペシャルシーズンが遂に開幕しました。先週『CRL East』2020 SS Week1(2020.4.5~4.6)の試合結果はこの通りです。

Week1の結果を一言で表すなら「中国強し」です。6試合中5試合に中国チームが登場し、その全てに勝利しました。

中国は、昨年2019年夏の『WCG – CRL invitational』でCRL China代表がCRL West・CRL Asiaの後塵を拝したことで評価を落としていました。

しかし、今年3月に行われたばかりの国別対抗戦『No Tilt Worlds』で中国代表が世界一に輝いたのに続いて、このCRL East開幕週での結果です。

”クラロワ強豪国”中国が完全復活したとみて、まちがいはないでしょう。

先週の日本チーム戦スコア:SS Week1

それでは先週の試合の中から、日本チームの試合をピックアップしてスコアでふりかえっていきましょう。

Match1: TTG vs PONOS

PONOSは開幕戦Match1に登場。

GameWithから移籍してきたKK選手の活躍でSet1を取りましたが、中国のTTGにSet2・Set3を奪われ逆転負けを喫しました。

しかし、勝負を決めるSet3Game3のAUK選手 vs ライキジョーンズ選手の一戦は、デッキ的にはロイホグデッキのミラー対決、スキル的にも両者マジックアーチャー巧者同士という”がっぷり四つ”の見ごたえあるゲームとなりました。

Match3: FAV vs Timing

昨季アジア準優勝のFAV gamingは、開幕第3戦Match3に登場。

Set1・Set3の2セットにわたるエースJACK選手の活躍で初戦に勝利しました。

X-Bow Master選手(現FAV)とHo監督(現TT)は、KING-ZONE DragonX(現TT)とOP Gamingの2チームでチームメイトだった間柄です。

初めて別チームに所属して相対する2人の邂逅が楽しみでしたが、それは来シーズンに取っておきましょう。

Match4: W.EDGM vs FAV

昨年冬の『CRL世界一決定戦』準決勝の再戦となったこの試合は、再びW.EDGMが勝利しました。

FAVの新戦力X-Bow Master選手が、Soloman選手・Higher選手の2枚看板に連勝したSet1も熱ければ、すかさずW.EDGMの2枚看板が意地を返したSet2・Set3もこれまたギラギラと熱い。そんな密度の濃い試合でした。

新リーグCRL Eastに新たな”因縁のライバル関係”が誕生した説、濃厚です。

順位表:SS Week1

それではここまでのチーム順位と個人成績を見ていきましょう。

チーム順位

繰り返しますが「中国強し」。上からワンツースリーが中国チームです。

注目してほしいのは、Set2(トリプルドラフト)のセット勝率が100%である点です。

今季から新たに導入されたこのバトルモードは、従来の1v1や2v2に比べて運要素が高いと言われていますが、この一方的な数字はきっとまぐれではないでしょう。

Eastの他の5チームは今頃、トリプルドラフトについてこれまで以上に猛練習&猛研究をしているに違いありません。

個人成績

個人成績のゲーム勝率トップテンはこの通りです。

W.EDGMのSoloman選手(7W1L、11クラウン)、TTGのAUK選手(6W2L、7クラウン)、NovaのLciop選手(2W1L)といった中国を代表するエースたちが前評判通りの結果を残しました。

これまでなかなかライブで試合を見る機会のなかった選手たちですが、開幕週Week1から強烈な”名刺代わり”の活躍となりました。

今週の試合スケジュールと見どころ:SS Week2

今週の試合予定はこうなっています。今週末土曜日・日曜日の18時からリーグ公式YouTubeチャンネルにてライブ配信開始です。

  • Match7: Timing vs Talon ”韓国ダービー”
  • Match9: W.EDGM vs TTG ”中国勢対決”
  • Match11: PONOS vs FAV ”日本ダービー”

Week2の見どころは、3つのダービーマッチがあることです。

各チーム全7試合という短いレギュラーシーズンに”負けて良い試合”など1つもありませんが、同郷のライバルチームとの試合は別の次元で”負けたくない戦い”です。

日本チームPONOSFAVの選手たちが、この大事な試合に向けてSNSでどんな前哨戦を繰り広げてくれるかも楽しみの1つですね。

kabutomコラム(今週のベストマッチ/”特別なシーズン”がはじまった)

本稿はここまで客観8割で書いてきましたが、最後のこのコーナーだけは主観8割で書かせてもらいます。うしし。

今週のベストマッチ

Match4 Set1 Game2: Soloman選手(W.EDGM) 0-1※ X-Bow Master選手(FAV) ※タイブレーク

実況・岸さん「プリンセス4銃士が止まらない! なんだこのX-Bow Master選手の4銃士は! そして・・・5銃士!? プリンセスのダメージが止まらんぞ。こんなにもプリンセスが出ることありません!」

試合終了間際とは言え、プリンセスがアリーナ上に5体もいるなんて状況は、お遊びの”増殖チャレンジ”以外で見たことありません! 笑いをかみ殺しきれなかったのは実況・岸さんだけではないでしょう。僕も腹がよじれて苦しかったです。

X-Bow Master選手が次のシーズンに”プリンセス・マスター”に改名している可能性、ゼロではないかも?

5分間でプリンセス14回!

今リプレイを見てもやっぱり笑ってしまうシーンなのですが、Week1を終えてみてふと気づけば、絶好調Soloman選手が今週唯一落としたゲームがこれだった訳です。

ここまでのミラクルがなければ彼は敗れなかったということか・・・。負けてなお恐ろしい選手であります。

”特別なシーズン”がはじまった

(※開幕戦は昨年12月以来久しぶりの公式戦ということもあり、今回だけは少し長文です)

4月5日に開幕した2020年のクラロワリーグは”スペシャルシーズン”と題していますが、これは新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で様々な変更を余儀なくされたゆえの、どちらかと言えばマイナスの意味を含んだ”スペシャル”でした。

筆者の把握できたものだけでも、これだけの特別な措置が取られています。

  • 8チームのうち中国の3チームはオフライン(試合会場)で、その他5チームはオンラインで試合に参加
  • オフラインの選手、出演者、レフェリーらはマスクを着用
  • オンラインの選手は現在は試合時にチームで集まっているが、今後の状況次第で各自宅からの参加もありうる
  • 公平性を担保するために、1試合終わるごとに審判のチェックが入る。そのための時間を要する
  • トリプルドラフトはピックをゲーム内で表示する機能がないため手元を映すしかないが、今季はそれができない
  • 各国語配信の実況・解説コンビもいつもより距離を置いて席に着く
  • 開幕日は4月4日に予定されていたが、前日になって中国が全国規模の追悼実施を発表したため1日延期となった
  • 4月6日の放送では、日本政府の緊急事態宣言の可能性に配慮した声明がたびたび告知された

昨年までの”いつも通り”のクラロワリーグに親しんだファンにとっては、不満に感じる点も実際あるでしょう。

ただ、それを口にしたり言葉にする前にちょっと僕の話を聞いてください。それは、今ほどファンに”想像力”が求められているシーズンはないという話です。

中継で映る中国上海の試合会場、見ました?

想像してみてください。本当なら、あの会場に中国の目の肥えたesportsファンがたくさん駆けつけて、緊張やら興奮やらで痺れる環境の中でプロ選手たちがプレイをするはずだったんです。

アジア最高峰のプレイヤーが集うリーグとして、まさに理想の舞台ではないですか。

新シーズンのために一新されたライブ中継の放送づくり、見ました?

リキッドなイメージでオープニングから演出の細部までが統一された画面デザインに加えて、試合直後のリプレイとSTATS表示まで完備ですよ。想像してみてください。あれを用意できるスタッフが、トリプルドラフトのピックを映す大事さを分かってないはずないじゃないですか。

僕がWeek1の2日間の放送を観て感じたのは、この難しい状況におけるリーグのプライド歯がゆさです。

開催すら危ぶまれる状況においてなお、彼らが可能な限りベストなものを作り上げようとしてきたことは痛いほど伝わってきました。

思い描き、準備してきた形を実現できずに一番悔しい思いをしているのは、リーグの運営陣、プロチームと所属選手たちに決まってるじゃないですか。彼らは言い訳をしませんし、愚痴も言いませんけど。

僕らファンに今問われているのは、リーグに甘えて不平不満をたれながすのか、それとも自分に何かできることはないかとリーグをサポートする側に回るのか、の二択です。難しく考えなくていいんです。

例えば「ありがとう」「お疲れ様」「グッドゲーム」といった感謝の気持ちを恥ずかしがらずにコメントするだけでも、選手や”中の人”たちにちゃんと伝わります。

僕たちは今、自分と周りの大事な人たちの健康を守るための”見えないレイドボスとの世界規模のバトル”(しかも勝利条件すら見えない)の真っただ中にいます。様々な興行やリアルスポーツが延期・中止されました。

こういう非日常の中にあって、ゲームやesportsに興味を持つ僕らは、たとえ短時間だったり限定的だったりしても、楽しい時間と日常を取り戻せている訳で、これは実はとても恵まれていることなんです。

”想像力”と”感謝”、そして”行動”。自戒を込めて。

リーグ情報

クラロワリーグ イースト(Clash Royale League East)2020

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Have a good game!

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